久しぶりに会ったM子さんが、どうも浮かない顔つき。どうやら、この前まで付き合っていた彼氏とうまく行かなくなってしまったらしい。
M子さんは、30歳までに結婚したいと思って一人の人と長く付き合っていたのですが、相手がなかなかプロポーズをしてくれなかったため、結局待たされた挙句別れを決断したという経験がありました。その時、すでにM子さんは、33歳。
そしてその後、35歳までに結婚する、という目標をもって、私のところの婚活パーティに参加したのでした。
何度目かのパーティでマッチングした3つ年下の男性と恋に落ち、見ていたこちらは、「35歳目前なので今度は結婚するかな」と思っていたら、何のことはない、また別れてしまったのです。
M子さんは、日本的美人で、きめ細かい肌とやや切れ長の目。小柄ですが、バランスのとれた体型をしています。
また、何度となく男性とお付き合いできたのですから、M子さんはモテないというわけではなく、むしろ、外見からするとモテるタイプ。でも、最後にどうしても本命と別れてしまうのです。
これは何か付き合い方に原因があるはずだと思い、早速面談しました。
内心ずっと焦っている。友達はとっくに結婚してしまった。
M子さんは、三姉妹の長女。二人の妹は独身。実家暮らし。
両親は、長女のM子が結婚するまで下の二人の娘たちには結婚を許していないそうです。下の妹は今年30歳になりました。
それがまたM子のプレッシャーになっているのは言うまでもありません。ですが、親の気持ちもわかります。特に、地方出身で親類も多い実家ですと、叔母や叔父、いとこのことまで、何やかやと比較されたり勝手にうわさされたりで、煩わしいことは多いのです。(私もそうでした。)
また、 高校時代から仲の良かった友達のうち、結婚していないのはM子一人で、それらの友達は結婚もして子もいるということ。
これらのことから来るプレッシャーから、「とにかく早く結婚しなければ」という焦りが、何か逆に結婚を邪魔する要因となっているのではないかと考えました。
また、焦る理由は周囲の環境だけではありません。
自分自身の年齢のことです。
どうしても若い頃からすると、体力は落ち、肌もシワやシミが出てきます。身体面からの結婚ということを数値化すると、これは私が感じている例ですが、20代が100だとすると75くらいに下がってしまう感覚があります。
また、子を産む年齢が高くなればなるほど、女性の身体はきつくなり、卵子も減って行くため妊娠がより困難になっていく、という身体の性質も気がかりです。
1年経つたびに、意気消沈していくM子さんの気持ちは十分わかります。
M子さんは、
「もう私は選んでいられない!どうしても結婚しなければならないから!誰か紹介してください!」とすがるような眼差しを私に向ける。
M子さんと話をしていると、何だかこちらも切羽詰まってくる気がしました。
M子さんは美人な上に超真面目です。「超」がついているということは、行き過ぎた真面目さなんです。ウソはつかないだろうし、何にでも真剣に全力でぶつかっていくタイプです。
でも、人間、真面目さは必要ですが、ほどほどなのが世間を渡るには都合がいいものです。
時にはウソだって、ありです。だって、ブスな人に「ブス」と言えますか?日本人は、どこかいい点を無理やりにでも見つけて「オデコが可愛い」とか「ほくろの位置がいい」とか、当たり障りのないところで褒めて、あなたは決してブスではなくチャーミングな人だ、というふうに印象付けますよね。決して「ブス」とは言いません。
M子さんのタイプは、うそは言えないから、そうした場面では黙ってしまい固まってしまうような人なんです。
M子さんの余裕のなさが、男が逃げていく原因だと私はだんだんわかってきました。
じゃあ、どうすればいい・・・?
もし、時間を過去に戻せるならば、
33歳まで付き合った男の他に、もう一人くらいキープしておけば良かったでしょうね。
M子さんが、「あの人との結婚はないな。」と思うような男でいいのです。デブでもハゲでも油ギッシュでも、二股かけている男でも、仕事できない男でも。
M子さんの心に余裕をもたせるのが理由です。
男の一人、つかず離れずキープしておけば(もちろん身体の関係はご法度ですよ!)、それだけで心の持ちようは変わってきます。
こうしたキープ要員は、彼自身が結婚に対してギラギラしていると、全力であなたを奪取するべくかかってきて後で面倒くさくなる場合があるので、そうなる前にチェンジします。
元々恋人として付き合っていなかったのだから、チェンジはフェイドアウトすればOK。
キープ要員は、美人のM子からすれば、真剣にならない相手なので、見つけるのはたやすいはずです。
余裕から生まれる行動は、それは想像以上に素晴らしいもの。
では、もう35歳、どうすれば・・・?
まず私はM子さんに結婚相談所に入会することをすすめました。
人によって、年齢の捉え方は多少違います。子供を産みたいという女性には、35歳ならば迷わず専門機関を紹介します。むしろもっと前に行け!と言います。お金はかかりますが、結婚相手を探している男性はすぐに見つかります。まして、M子さんは美人なのですから。
ここで紹介された男性はキープ要因にはなりませんよ、念のため。
その後の付き合い方は、これまでのM子さんを変える必要はなく、余裕がなくて超真面目のM子さんでもKです。相手もそれを望んでいるのですから。
結婚相談所はお金がかかるからイヤだ、と思うかもしれませんが、それは食わず嫌いだと思いますよ。
かといって、条件だけで決められないし、10回くらい会わないと、その人がどういう人か見極められない、という人は、ちょっとハードルが上がりますね。
結婚相談所は、だいたい一人の人と3カ月付き合ったら成婚扱いとなり、成婚料を求められますから。10回も会わないうちに、「それは決まったということだ」と来るわけですから。
M子さんが、超真面目な上に、超慎重派だとしたら、一回の会っている時間を長くするなどの工夫は必要です。
また、仮にM子さんが、
「私は親類が何と言おうと、妹たちがどうなっても、私は私の方法で恋愛したいの。」とそういうことならば、また私も言う事を変えます。
これからは本命の他にキープ要員を作れと。
ただし、口をすっぱくして言いますが、キープ要員と身体の関係になってしまってはダメですよ。泥沼地獄に入りますからね。あくまで付かず離れずを意識してください。
さて、では、心の余裕のなさが、どうして本命男を遠ざけるのか、について述べたいと思います。
心の余裕のなさが生む言動①
「いつ結婚してくれるの?」「いつ両親に会わせてくれるの?」「今度のクリスマスは指輪が欲しいな。」「早く子供が欲しいワ」等等、相手に「いつ?」「いつ?」「なぜ?」と畳み込むようにプレッシャーを与える言葉が増える。
そのことにより、相手は面倒くさくなり、離れていく可能性がある。
【教訓】これらの言葉は、とても重たい言葉です。一生のうち、ここぞという時に一回のみ使用しましょう。
心の余裕のなさが生む外見への影響②
笑顔がなくなる。
余裕がないから笑顔も出ない。今までは面白い映画を観て一緒に笑ったり、美味しいものを食べて「おいしいね。」とにっこりし合えたのに、余裕のなさで笑顔が暗く、ひきつっている。
心の余裕のなさが生む男への影響③
「この人しかいない!」「この人が運命の人だ!」「逃がすものか、早く結婚へと向かわせるのだ!」と思えば思うほど、緊張し、不安になり、焦ります。
そして、強く求めれば、相手は引きます。
男は生まれながらにしてハンター。自分が追いかけて獲物をつかまえることに喜びを見出す動物。早く食べて欲しい、とたわわに実った果実には、食べる喜びはあっても、男の本能である獲得する喜びはないのです。
男は獲得する喜びを見つけようと別の方向に向かう可能性があります。
いかがでしたか?
心の余裕があると、熟女になっても、再婚希望であっても、男を手玉にとることはできます。余裕の行動は、男にあなたを追う気にさせます。まだ完全に自分のものになっていない気かするから。
自分のものになった、と男が実感するかいなかの時に、結婚の話はするべき。一人の男に対して一回、ここぞという時に。
貴方の元に幸せの天使が舞い降りますように🔔~