結婚で苗字変わるのは嫌?メリット・デメリットを考えてみよう!

結婚が決まると幸せな気持ちに浸るのは束の間で、やることや準備することが思っていた以上にあって、「へとへとになるワヨ~」、なんて言っている先輩、周囲にいませんか?

女性の場合は「苗字が変わる」という事もあり、市役所に朝から出向いて変更したりと男性よりもする事が多くなりがちです。

この「苗字が変わる」という事、私は結婚するとしなければいけない・・と、あたり前の様に思っていました。

でも結婚が決まって、婚姻届けを出す少し前から、「姓を変える事が嫌だなぁ」、「ホントに変えないといけないのだろうか」、などと思う様になり、届を出す当日も晴れやか気持ちで出す事ができませんでした。

なんであの時あんなに嫌だったのか。

しっかり向き合う事もせず、彼にも相談できませんでした。

幸せなハズなのに、こんなことで悩むのはおかしいのかな?と感じて婚姻届を出すまでの間モヤモヤしていましたよ。

 

そういう気持ちになっている女性は多いのではないかなぁ。

ここでは、夫婦別姓を選択した場合のメリット・デメリットも紹介し、これから結婚するにあたり、姓を変えるのが何となく嫌だなぁ、と思っている貴方が少しでも気持ちや頭の中が整理がつくよう、まとめてみました。

結婚で苗字が変わる事が嫌だと感じる理由

 

苗字が変わる事が嫌だ、と感じる理由は人それぞれです。

その中でも代表的な理由は3つ紹介したいと思います。

手続きがとにかく面倒

 

そうなんです。

変更に伴う手続きがとてつもなく面倒・・。

めんどくさがりの私はめちゃくちゃハードルが高かったです。

 

・運転免許

・クレジットカード

・銀行口座

・保険関係

・携帯関係

・マイナンバーカード

・社会保険関連の名義変更  など・・。

 

ざっと調べてもこれだけの事の変更をしなければいけません。

 

変更を忘れてしまって、いざスマホを変えようと思っても出来ないという事があるので注意したいですね・・(体験談)

 

これだけの事を仕事をしながらしなければいけないとなると、中々大変で手間だと感じてしまう事も。

今までの自分や家族と別れてしまう様な気がする

「名前」と共に何十年と生きてきたので、名前が書類上であっても変わってしまうと、今までの自分が無くなってしまう、親との縁が消えてしまう様に感じてしまう。

私はこの気持が一番大きかったです。

ただ母に気持ちを伝えてみると、「お母さんもそうだった。でも何も変わる事はないよ」と一緒に共感してくれたので、私も時間は少しかかりましたが不安が消えていきました。

一番身近な人に相談する事で、気持ちも少しは落ち着くのではないでしょうか。

私の親友なんかは、私と全く逆で、「今までの自分ともう一人別の人生を歩める!」と喜んでいました。

 

家庭に女性しかおらず姓が途絶えてしまう

 

自分の家が女性しかおらず、姓が途絶えてしまう。という事も理由の一つです。

 

例え親に何も言われなくても、私の代で途絶えさせてしまっても良いのか・・と悩んでしまうことも。

 

こちらは家族の意向などもあるので、やはり一度しっかりと話し合う事が一番大事だと思います。

結婚で苗字が変わるのが嫌ならば、夫婦別姓をとる

現在の日本では夫婦別姓を法的に選択することは残念ながらできません。

どちらかの名字に変更する必要があり、夫が妻の名字に変更する割合はたったの4%です。

婚姻届の「婚姻後の夫婦の氏」の欄には「夫の氏、妻の氏」とチェック項目は二通り記載されていますが、ほとんどの女性が旦那さんの姓に変更しているのが現状です。

 

苗字を変えたくない、夫婦別姓としたい場合には、「事実婚」という形を取る事になります。

これは婚姻届を出さずに、実際の家族の様に暮らすという事です。

 

夫婦別姓を取るにはどの様なメリットやデメリットがあるのでしょうか。

 

夫婦別姓のメリット

 

・変更手続きをする必要性がなくなる

 先ほども書きましたが、苗字変更するには手続きがとても面倒。

苗字を変えない、となるとこれらの手続きをする必要がなくなったり、どちらか一方だけが大変な思いをすることもなくなるでしょう。

 

・仕事(キャリア)に支障が出ない

 今まで築き上げてきた、仕事のキャリアを保てるというメリットです。

結婚して苗字が変更すると信頼や実績が、なくなってしまう可能性があります。

 

私が勤めていた飲食店では、珍しく上司であっても下の名前で呼び合うというルールだったので、結婚して、苗字が変わってもさほど不便さは感じなかったのですが

 

それでも判子がいる書類などは、伝えていても「誰かと思った」と言われる事も。

 

会社勤めの方などは結婚し苗字が変わった事を、すべての取引先の人に説明しなければならなかったり、今までの個人の成績や実績が忘れられてしまう事もあるそうです。

 

また研究職の人は論文の名前が変わってしまうことで、一生懸命書いた論文の実績が0になってしまう、といった声もあり、夫婦で研究職の仕事をしている場合は

どちらの姓に変更するにしても難しい状況となってしまいます。

 

こういった点からみると、夫婦別姓をとるメリットは大きいのではないでしょうか。

 

・プライバシー面のメリット

 結婚して苗字を変えると、周囲の人に「あの人は結婚した」、とすぐ解る事になります。

その逆もしかり、離婚して旧姓に戻るとまた周囲の人に伝わってしまいますよね。

 

結婚はまだしも、離婚を様々な人に知られてしまうのは、仕事上でも不利になりかねません。

 

事実婚という事であれば、戸籍上に結婚したことも離婚した、という事も記載されず

プライバシーが守られる点でも大きな利点だと言えるでしょう。

夫婦別姓のデメリット

 

・子供に対してのデメリットになる

 子供が出来た時に夫婦別姓だと、子供はどちらかの姓を名乗る事になります。

 

その事で子どもが疎外感を感じる・学校などでいじめられる要因になりかねない。と考えられる事もあるようです。

 

「家族」の絆、というのは姓が同じだからだというわけでは決してありません。

 

ただ夫婦別姓によって「家族」という関係性が薄まってしまう、と心配をしている親も多いのも事実です。

・公的サービスを受けられないデメリット

 少し硬い話になりますが、事実婚になると受けられないサービスがある様です。

何気なく使っている公的サービスなどが受けられる事が出来ないのです。

 

婚姻届を出さない事実婚は、税法上でも配偶者として認められないとしています。

 

つまり所得税の配偶者控除、配偶者特別控除などの優遇は受ける事が出来ないのです。

 

しかし不妊治療の助成も受けられなかったのですが、2021年より、事実婚の夫婦でも条件を満たせば費用助成金は受けることが可能となっています。

 

出来なかった事が少しずつですが、認められるようになってきているようですね!

まとめ

苗字を変える事が嫌な理由から、夫婦別姓である場合のメリット・デメリットを紹介しました。

 

夫婦別姓の制度は今の日本では認められていません。

この先制度が導入されるかどうかも、まだ未定です。

 

ただ、会社の中だけ旧姓を名乗ったり、婚姻届を出さない、といった事で夫婦別姓をとる事が出来ます。

 

他人だった二人が結婚する・一緒になるという事はとてつもなく一大イベントで、不安や悩みがあるのは当たり前。

 

決して自分がおかしいんではないか、なんて思わないで、自分の気持ちと向き合い、認めてあげて下さい。

 

そして旦那さんの姓に変更する事が不安なら、申し訳ないと思わず本音で話し合って下さい。

 

どうするかは、一人で決めるものではなく、旦那さんとなる人と良く話あってメリット・デメリットを考えた上で答えを出して下さいね。

なお、国会議員の中でも夫婦別姓について本気で検討しようとしている人たちがいます。いつか夫婦で別姓というそんな日が来るのでしょうか。